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ホーチミン市メトロ1号線開通と今後の計画について

2024年12月22日、待ち望んだホーチミン市メトロ1号線がいよいよ開通しました。
ホーチミンメトロの1号線は、同市初の都市鉄道となりベンタイン駅(Ga Bến Thành)からスオイティエンバスターミナル駅(Ga Bến Xe Suối Tiên)まで、総延長19.7kmで、14駅(地下3駅、地上11駅)を結んでいます。

今後どのようにメトロが拡張し、どのように街が変貌していくのでしょうか。


今後の路線拡大計画

ホーチミン市は、総合的な都市鉄道システムを整備するため、以下の複数の路線の建設計画を進めています。

2号線(ベンタイン~タムルン区間)

  • 現在、建設が進行中。延長約11kmで、9つの地下駅を含む。
  • 完成すれば、1号線との接続により市内中心部と郊外のアクセスがさらに向上する見込み。


3号線、4号線、5号線、6号線

長期計画の一環として計画中。これらの路線は、ホーチミン市内を放射状に結び、都市全体をカバーするネットワークを構築する予定。


拡張計画

メトロ網は合計8路線の建設を目標としており、総延長は約220kmを予定。周辺都市(ビンズオン省、ドンナイ省、ロンアン省)への延伸も検討中。


地域経済への影響と展望

⒈不動産市場の活性化

メトロ沿線の不動産価格が上昇傾向にあり、特に駅周辺での開発が活発化しています。住宅や商業施設の需要が高まり、都市再開発が進む見込みです。


⒉観光業の促進

メトロの利便性により、観光地へのアクセスが向上。観光客の移動がスムーズになり、観光収入の増加が期待されます。


⒊交通渋滞の緩和と環境改善

自家用車やバイクの利用を減少させることで、渋滞や大気汚染の問題が緩和されるとされています。


⒋雇用創出

メトロ建設や運営に関連する分野で多くの雇用が生まれ、地域経済への波及効果が見込まれます。


⒌商業・産業エリアの発展

メトロが通ることで、新たな商業や産業エリアが形成される可能性があり、地域経済全体の活性化につながります。


各沿線地域で見込まれる経済の活性化について

タンビン区・タンソンニャット空港周辺

背景と要因

  • 2号線(ベンタイン~タムルン区)が完成すれば、タンソンニャット国際空港と市内中心部が直接接続されるため、空港利用者の利便性が向上。
  • 空港周辺にはホテル、商業施設、オフィスが増加する可能性が高い。
  • 観光業と物流産業のハブとしての価値が高まり、地域全体の商業需要が増加。


期待される影響

  • 新たなビジネスホテルやサービス産業の進出。
  • 観光・ビジネス客向けの高級ショッピングエリアや飲食店の発展。


トゥードゥック市(旧トゥードゥック区、9区、2区)

背景と要因

  • 1号線と予定されている3号線(ビンタイン~ハノイ高速道路~タムルン)がトゥードゥック市を通過し、交通アクセスが飛躍的に改善。
  • トゥードゥック市は「ホーチミン市ハイテクパーク(SHTP)」が位置する科学技術の中心地であり、国内外のテクノロジー企業が集積している。


期待される影響

  • テクノロジー企業のさらなる集積による雇用の増加。
  • 若年層や専門職の居住エリアとしての住宅需要の増加。
  • 商業施設、教育施設、レクリエーション施設の増加。


ビンズオン省(ズアンアン・ビエンホアエリア)

背景と要因

  • 1号線の延伸計画により、ホーチミン市中心部から北に位置するビンズオン省のズアンアンやビエンホアまで接続が予定されている。
  • 工業団地が多く、労働人口が多いエリアであるため、交通インフラの改善が地域の産業に直結。


期待される影響

  • 労働者の通勤時間短縮により生産性が向上。
  • 工業団地周辺の住宅地や商業施設の開発が進行。
  • 工場輸送コストの削減に伴う産業の効率化。


フーミーフン地区(7区)

背景と要因

  • 4号線が計画されており、富裕層が多く住む高級住宅街である7区のフーミーフン地区と市内中心部を結ぶ予定。
  • フーミーフン地区はすでに国際的な学校、ショッピングモール、高級レストランが集まる人気エリア。


期待される影響

  • 高所得層や外国人駐在員向けのサービス産業がさらに拡大。
  • 観光やショッピングを目的とした訪問者数の増加。


タムルン区(西部郊外)

背景と要因

  • 2号線の終点に位置する郊外エリアであり、人口密度が高い。
  • メトロ接続により、市内中心部へのアクセスが飛躍的に改善する。


期待される影響

  • 郊外住宅地としての魅力が増し、人口が増加。
  • 地元経済が活性化し、小売業や飲食業の新規参入が加速。


ホーチミン市東部の新都市エリア

背景と要因

  • 1号線沿線にはスオイティエン遊園地や大学都市が存在し、若者や観光客の流動性が高い。
  • 新都市開発プロジェクトが進行中であり、メトロがアクセスを強化。


期待される影響

  • 商業施設やエンターテイメント施設の建設が進む。
  • 大学生や若い労働者向けの住居やサービスの需要が増加。



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