トゥドゥック市について
トゥドゥック市は、2020年にホーチミン市の2区、9区、トゥドゥック区が合併して設立された新しい都市で、ベトナムの経済成長を牽引する「イノベーションシティ」として重要な役割を担っています。
面積は約211平方キロメートル、人口は100万人を超えており、ホーチミン市の地域内総生産(GRDP)の30%を占める経済的な重要拠点として位置づけられています。
学術都市としても知られており、ホーチミン市国立大学をはじめとする12の大学が集まっています。約70,000人の学生が学ぶ教育の中心地であり、若い世代の人口が多いのが特徴です。また、ハイテクパークや輸出加工区が密集しているため、工業技術系の労働者も多く、産業都市としての役割を果たしています。
地域全体は、まだ開発が進行中のエリアも多く、ローカルな生活が色濃く残る一方で、近代的な開発も進んでいます。特に、旧2区のトゥーティエム地区は、今後の金融・商業の中心地として期待されており、多くのオフィスビルや高級マンションが建設されています。また、カフェやレストランなども増えつつあり、地域住民やビジネスパーソンのニーズに応える環境が整ってきています。
サイゴンハイテクパーク(Saigon Hi-Tech Park)
サイゴンハイテクパーク(SHTP)は、トゥドゥック市に位置するベトナムで最も重要なハイテク産業拠点の1つであり、2002年に設立されました。このパークは、ベトナム国内で技術革新を推進する中心地として、多くの国際的なテクノロジー企業が進出しています。
特徴と役割
SHTPは、ベトナムの経済成長の重要なドライバーであり、ホーチミン市東部の産業クラスターの一部として位置づけられています。半導体、エレクトロニクス、IT製品の製造や研究開発が盛んで、Intel、サムスン、Nidecなどの企業が拠点を構えています。特に、Intelはこのパークに約10億ドルを投資し、アジア最大規模の半導体製造施設を運営しています。
産業と技術の優先分野
SHTPは、半導体や再生可能エネルギー技術などの高付加価値産業を優先的に誘致しており、技術革新を促進するための環境を整えています。これにより、ハイテク分野での新しいスタートアップや研究開発プロジェクトが盛んに行われており、産業界と学術界が連携してイノベーションを生み出すエコシステムが形成されています。
インフラと投資優遇
優れたインフラと交通アクセスを備えており、メトロ1号線の開通によりさらに利便性が向上します。パーク内で事業を行う企業は、税制優遇措置や輸出入税の免除などのさまざまな投資インセンティブを受けることができます。このような支援体制が整っているため、国内外の企業にとって非常に魅力的な投資先となっています。
今後の展望
今後もSHTPは、デジタルエコノミーの中核を担う拠点として成長が見込まれています。特に、OneHub Saigonのようなビジネスパークの開発により、技術系企業の集積が進んでいます。OneHub Saigonは、オフィススペースや商業施設、共同作業スペースなどを備えた複合型施設で、スタートアップから大企業まで幅広い企業が利用しています。このように、トゥドゥック市全体が未来の技術拠点としてさらに発展することが期待されています。
トゥーティエム新都市エリア
トゥーティエム新都市エリアは、ホーチミン市のサイゴン川東岸に位置する再開発プロジェクトで、面積は約657ヘクタールに及びます。このエリアは、ホーチミン市の新しい中心地として計画されており、商業、金融、高級サービスを提供する国際的な拠点としての役割を果たすことを目指しています。
位置とアクセス
トゥーティエムは、サイゴン川を挟んで第1区と向かい合う形で位置しています。現在はトゥーティエムトンネルや複数の橋(トゥーティエム2号橋など)で市中心部と直接つながっており、アクセスが非常に便利です。さらに、メトロ1号線の開通によって、公共交通機関によるアクセスも強化される予定です。
都市計画と持続可能なデザイン
このエリアは、サスティナブルでモダンな都市デザインが取り入れられています。湿地や中央湖、エコパークなど、自然環境を保全しながら都市開発を進めており、建物の密度も低く抑えられています。これにより、住民やビジネスにとって快適な生活・就業環境を提供しています。
商業・金融の中心地
トゥーティエムは、新しい金融および商業のハブとして設計されており、多くの国際企業がここにオフィスや商業施設を設ける計画です。たとえば、「エコスマートシティ」や「エンパイアシティ」などの大型プロジェクトが進行中で、高級ショッピングモールやオフィスビル、高層マンションが開発されています。
主要プロジェクト
トゥーティエムには、サラシティ、ザ・メトロポール、エンパイアシティ、ロッテのエコスマートシティなどの多様なプロジェクトが展開されています。これらは、住居、商業、オフィス、エンターテインメントの機能を兼ね備えた複合開発であり、高級な生活環境を提供しています。
今後の展望
トゥーティエム新都市は、今後もホーチミン市の主要な経済ドライバーとして成長が期待されており、特に国際的なビジネスと観光の中心地となる見込みです。公共インフラの整備と多様な都市開発プロジェクトが進行中であり、持続可能な成長と都市の魅力向上を目指しています。
「東南アジアの浦東新区」とも称されるほど、ホーチミン市全体の発展における重要な拠点として注目されています。
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