ホーチミン市12区(District 12)は、市の北西部に位置し、面積約53平方キロメートル、人口約30万人のエリアです。この地域は主に住宅地として発展しており、観光地は少ないものの、ベトナム人の生活を垣間見ることができるエリアです。
12区の住民は主にベトナム人で構成されており、外国人居住者は比較的少ない地域です。家賃や物価が中心部に比べて低いため、中間層の家族や労働者が多く居住しています。
街の雰囲気と文化
12区はローカル色が強く、伝統的な市場や小規模な商店が多く見られます。大規模なショッピングモールや観光スポットは少ないものの、地元の人々の日常生活を感じられるエリアです。治安も比較的良好で、落ち着いた雰囲気が特徴です。
市中心部から車で約30〜45分の距離にあり、交通の便はやや不便と感じるかもしれません。しかし、主要道路の整備が進んでおり、アクセスの改善が期待されています。
ビジネスの特性
12区にはITパークがあり、IT企業のオフィスが集積しています。また、クアンチュンソフトウェアシティ(Quang Trung Software City、QTSC)の建設も進んでおり、今後のさらなる発展が期待されています。
クアンチュンソフトウェアシティ(以下QTSC)は、ベトナム最大のソフトウェアパークであり、情報技術(IT)産業の中心地として重要な役割を果たしています。
QTSCは2001年3月16日に設立され、ベトナム初のハイテクモデルとしてスタートしました。設立以来、43ヘクタールの敷地に11の小区画が設けられ、88.2%の占有率を達成しています。
QTSCには160のICT企業が集積しており、そのうち52社が国際企業、108社が国内企業です。入居企業の約半数は日本、ドイツ、米国などの先進国からのFDI企業で構成されています。
その他、レンタルオフィス、テレコムサービス、銀行、レストラン、イベントコンサルティングなど、多様なサービスを提供しています。また、ベトナム標準の廃水処理システムを備え、グリーンソフトウェアパークとしての環境整備にも注力しています。
今後の発展
ホーチミン市12区は、今後以下のような発展が期待されています。
1. 都市鉄道2号線の建設
ホーチミン市都市鉄道2号線は、中心部の1区ベンタインから12区タムルオンを結ぶ計画で、全長11キロメートルの路線です。2023年6月22日にインフラ工事が着工され、2025年までに整地が完了する見込みです。この鉄道の開通により、12区と市中心部とのアクセスが大幅に向上し、地域の経済発展が促進されると期待されています。
2. 不動産開発の進展
2030年までの不動産開発計画では、12区が主要な開発エリアの一つとして位置付けられています。コンドミニアム建設が進められ、住宅供給の増加とともに、人口増加や商業活動の活性化が見込まれます。
3. スマートシティ化の推進
ホーチミン市全体でスマートシティ化が進められており、12区でも情報技術を活用した公共サービスの改善や交通インフラの向上が期待されています。これにより、住民の生活の質が向上し、ビジネス環境も整備されることになります。
これらの取り組みにより、12区は今後、交通アクセスの改善や住宅供給の増加、スマートシティ化の推進を通じて、持続的な発展が期待されます。
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